総合工事業の市場規模・事業所数データ

総合工事業の売上(収入)金額は75.0兆円(全90業種中4位)、事業所数は201,163、従業者数は1,754,242人です(総務省・経済産業省「経済センサス活動調査」2021年)。労働生産性(従業者1人あたり付加価値額)は7.2百万円、付加価値率は18.7%です。

総合工事業に対応する東証33業種区分「建設業」の上場138社では、経常利益率の中央値は7.5%、平均年収の中央値は799万円です(金融庁 EDINET 有価証券報告書・2026年時点)。

総合工事業の規模(2021年)

売上(収入)金額

75.0兆円

全99業種中 4位

付加価値額

12.6兆円

事業所数

201,163

事業所

従業者数

1,754,242

5年間の推移(2016年 → 2021年)

指標2016年2021年増減
売上(収入)金額68.9兆円75.0兆円年率 +1.7%
付加価値額11.2兆円12.6兆円年率 +2.4%
事業所数204,101201,163-1.4%
従業者数1,728,3851,754,242+1.5%

売上高・付加価値額の「年率」は5年間の年平均成長率(CAGR)、事業所数・従業者数は期間全体の増減率です。

総合工事業の構造をデータで読む

業界構造の分析でよく問われる論点のうち、公的統計で裏付けられるものを実数で示します。 「全90業種中」は同じ指標で全業種を並べたときの順位です。

構造上の論点指標この業種の値全業種での位置
参入に必要な事業規模1事業所あたり売上高373百万円4位 / 90
事業者は増えているか(参入・退出)事業所数の5年増減(2016→2021)-1.4%
売上のうち自業種で生む価値の割合付加価値率(粗付加価値額÷売上高)18.7%65位 / 90
人が価値を生むか、設備が生むか労働生産性(従業者1人あたり付加価値額)7.2百万円/人31位 / 90
事業所の規模1事業所あたり従業者数8.7人

この表が答えていないこと: 供給者・買い手の交渉力、代替品の脅威、規制の方向性、 技術変化の速度は公的統計では測れません。本サイトは推測でこれらを埋めず、 数値で確認できる範囲に限って掲載しています。

建設業のどこに価値が溜まるか

同じ大分類の業種を付加価値率(売上のうち自業種で生んだ価値の割合)で並べました。 値が低い業種は仕入・外注として他業種へ多くを渡し、高い業種は自前で価値を生んでいます。

業種付加価値率売上(収入)金額
設備工事業25.7%28.3兆円
職別工事業(設備工事業を除く)25.7%16.7兆円
総合工事業(このページ)18.7%75.0兆円

付加価値率が低いことは非効率を意味しません。商流を通過する取引額が売上に計上される 卸売業などは構造的に低くなります。労働生産性の単位は百万円/人です。

総合工事業のKPIベンチマーク(上場企業)

有価証券報告書を提出している上場企業のうち、東証33業種区分「建設業」に 属する138社の実額を集計しました。 中央値で示すため、少数の巨大企業に引っ張られません。

経常利益率の中央値

7.5%

経常利益 ÷ 売上高

平均年収の中央値

799

万円。有報記載の平均年間給与

売上高の中央値

617億円

1社あたり

平均年齢の中央値

43.3

売上高上位10

企業名売上高経常利益平均年収決算期書類管理番号
大和ハウス工業株式会社5.6兆円5,720億円1,101万円2026-03-31S100YAZ5
積水ハウス株式会社4.2兆円3,278億円907万円2026-01-31S100XZ22
鹿島建設株式会社3.1兆円2,404億円1,245万円2026-03-31S100YGGI
株式会社大林組2.6兆円2,042億円1,239万円2026-03-31S100YITC
住友林業株式会社2.3兆円1,749億円976万円2025-12-31S100XTVO
大成建設株式会社2.1兆円1,958億円1,191万円2026-03-31S100YBGF
清水建設株式会社2.1兆円1,223億円1,043万円2026-03-31S100YDXD
株式会社 長谷工コーポレーション1.3兆円941億円1,040万円2026-03-31S100YJVQ
五洋建設株式会社7,943億円532億円936万円2026-03-31S100YF3Y
エクシオグループ株式会社7,877億円527億円843万円2026-03-31S100YI51

この2指標の業界間の位置づけは 平均年収が高い業界ランキング 経常利益率が高い業界ランキング(いずれも東証33区分)で確認できます。

この集計の限界

  • ・対象は有価証券報告書を提出する上場企業のみです。この業種の事業所は201,163、従業者は1,754,242人(経済センサス)で、 その大半は非上場の中小企業です。上場138社の数値を業界全体の平均と読まないでください
  • ・東証33業種区分とJSIC中分類は目的の異なる分類であり、 「総合工事業」と「建設業」の対応は近似です
  • ・上場企業は主たる事業で1区分に割り当てられるため、複合企業の売上は1業種に計上されます
  • ・出典: EDINET 有価証券報告書 (金融庁) + JPX 上場銘柄一覧(33業種)/全3,676社を取得(取得日 2026-08-17。各社の数値は上表の書類管理番号でEDINETから原文を確認できます

総合工事業の実態(全法人ベース・2025年度)

上の集計は上場企業だけが母集団です。ここでは資本金1千万円以上の全法人を母集団とする法人企業統計調査(財務省)の数値を並べます。ただし同調査の区分は「建設業」で、「総合工事業」より広い範囲を含みます。経済センサスが2021年調査なのに対し、こちらは四半期更新で2025年度(2025年4-6月期〜2026年1-3月期)の実績です。

1人あたり年間給与

441

万円。全法人ベース(建設業)

経常利益率

7.5%

経常利益 ÷ 売上高

労働分配の目安

15.5%

人件費計 ÷ 売上高

前年度比の給与

+4.1%

1人あたり年間給与

上場企業の平均年収と、全法人の実態の差

上場企業の中央値は799万円、 全法人ベースは441万円で、上場企業のほうが1.81高くなっています。総合工事業の平均年収」として紹介される数字の多くは前者です。 就職・転職や取引条件の検討では、どちらの母集団の数字かを確かめてください。

1人あたり年間給与の推移(建設業・全法人ベース)

年度1人あたり年間給与従業員数
2016年度400万円2,408,364
2017年度388万円2,526,214
2018年度419万円2,506,249
2019年度396万円2,506,236
2020年度401万円2,424,288
2021年度404万円2,400,834
2022年度429万円2,276,384
2023年度405万円2,482,867
2024年度423万円2,608,323
2025年度441万円2,581,527

この集計の限界

  • ・同調査の業種区分は「建設業」で、「総合工事業」より広い範囲を含みます。 この業種だけの数値ではありません
  • 標本調査のため業種別の値には標本誤差がある
  • 1人あたり年間給与は四半期の従業員給与を4期合計し期末従業員数で除した概算。期中の人員変動は反映していない
  • 従業員給与に役員給与は含まない(人件費計には含む)
  • 金融業・保険業(JSIC 62〜67)は調査項目の体系が異なる別表のため未収録
  • ・出典: 法人企業統計調査(財務省)財務省)/2025年度(2025年4-6月期〜2026年1-3月期)・取得日 2026-08-18

建設業の他の業種

職別工事業(設備工事業を除く)16.7兆円
設備工事業28.3兆円

このページのデータについて

出典:
経済センサス活動調査 2016・2021 (e-Stat)総務省・経済産業省
売上高の集計基準:
売上(収入)金額(企業単位)企業に関する集計
産業分類:
JSIC 2013 (10th revision) 中分類06
政府統計コード:
2016年 0003218740 / 0003218741 / 0003219034、2021年 0004006320 / 0004006321 / 0004006330
データ取得日:
2026-08-17

金額は百万円単位の原数値を兆円・億円に換算して表示しています。統計の秘匿処理により一部の値が空欄になる場合があります。企業全体を主たる産業で分類するため、複合企業の売上は1業種に計上される。建設業・運輸業・金融業・保険業・通信業などは事業所単位では売上が調査されないため、全業種で企業単位に統一している。事業所数・従業者数・付加価値額は事業所に関する集計によります。

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