電気業の市場規模・事業所数データ

電気業の売上(収入)金額は30.8兆円(全90業種中16位)、事業所数は6,125、従業者数は135,763人です(総務省・経済産業省「経済センサス活動調査」2021年)。労働生産性(従業者1人あたり付加価値額)は22.9百万円、付加価値率は17.3%です。

電気業に対応する東証33業種区分「電気・ガス業」の上場28社では、経常利益率の中央値は7.0%、平均年収の中央値は827万円です(金融庁 EDINET 有価証券報告書・2026年時点)。

電気業の規模(2021年)

売上(収入)金額

30.8兆円

全99業種中 16位

付加価値額

3.1兆円

事業所数

6,125

事業所

従業者数

135,763

5年間の推移(2016年 → 2021年)

指標2016年2021年増減
売上(収入)金額20.8兆円30.8兆円年率 +8.2%
付加価値額2.8兆円3.1兆円年率 +2.0%
事業所数2,0026,125+205.9%
従業者数125,115135,763+8.5%

売上高・付加価値額の「年率」は5年間の年平均成長率(CAGR)、事業所数・従業者数は期間全体の増減率です。

電気業の構造をデータで読む

業界構造の分析でよく問われる論点のうち、公的統計で裏付けられるものを実数で示します。 「全90業種中」は同じ指標で全業種を並べたときの順位です。

構造上の論点指標この業種の値全業種での位置
参入に必要な事業規模1事業所あたり売上高5,025百万円16位 / 90
事業者は増えているか(参入・退出)事業所数の5年増減(2016→2021)+205.9%
売上のうち自業種で生む価値の割合付加価値率(粗付加価値額÷売上高)17.3%66位 / 90
人が価値を生むか、設備が生むか労働生産性(従業者1人あたり付加価値額)22.9百万円/人4位 / 90
事業所の規模1事業所あたり従業者数22.2人

この表が答えていないこと: 供給者・買い手の交渉力、代替品の脅威、規制の方向性、 技術変化の速度は公的統計では測れません。本サイトは推測でこれらを埋めず、 数値で確認できる範囲に限って掲載しています。

電気・ガス・熱供給・水道業のどこに価値が溜まるか

同じ大分類の業種を付加価値率(売上のうち自業種で生んだ価値の割合)で並べました。 値が低い業種は仕入・外注として他業種へ多くを渡し、高い業種は自前で価値を生んでいます。

業種付加価値率売上(収入)金額
水道業36.6%5,319億円
熱供給業24.8%3,248億円
ガス業19.6%4.6兆円
電気業(このページ)17.3%30.8兆円

付加価値率が低いことは非効率を意味しません。商流を通過する取引額が売上に計上される 卸売業などは構造的に低くなります。労働生産性の単位は百万円/人です。

電気業のKPIベンチマーク(上場企業)

有価証券報告書を提出している上場企業のうち、東証33業種区分「電気・ガス業」に 属する28社の実額を集計しました。 中央値で示すため、少数の巨大企業に引っ張られません。

経常利益率の中央値

7.0%

経常利益 ÷ 売上高

平均年収の中央値

827

万円。有報記載の平均年間給与

売上高の中央値

2,410億円

1社あたり

平均年齢の中央値

42.1

売上高上位10

企業名売上高経常利益平均年収決算期書類管理番号
東京電力ホールディングス株式会社6.3兆円4,173億円883万円2026-03-31S100YIHR
関西電力株式会社4.1兆円5,185億円939万円2026-03-31S100YFXZ
中部電力株式会社3.5兆円2,911億円945万円2026-03-31S100YDH0
東京瓦斯株式会社2.8兆円1,937億円784万円2026-03-31S100YH8W
東北電力株式会社2.4兆円1,264億円873万円2026-03-31S100YEK2
九州電力株式会社2.2兆円2,071億円842万円2026-03-31S100YHHO
大阪瓦斯株式会社2.0兆円2,045億円846万円2026-03-31S100YFQT
中国電力株式会社1.4兆円802億円895万円2026-03-31S100YGCV
電源開発株式会社1.2兆円1,585億円1,188万円2026-03-31S100YISC
北海道電力株式会社8,560億円613億円828万円2026-03-31S100YDWY

この2指標の業界間の位置づけは 平均年収が高い業界ランキング 経常利益率が高い業界ランキング(いずれも東証33区分)で確認できます。

この集計の限界

  • ・対象は有価証券報告書を提出する上場企業のみです。この業種の事業所は6,125、従業者は135,763人(経済センサス)で、 その大半は非上場の中小企業です。上場28社の数値を業界全体の平均と読まないでください
  • ・東証33業種区分とJSIC中分類は目的の異なる分類であり、 「電気業」と「電気・ガス業」の対応は近似です
  • ・上場企業は主たる事業で1区分に割り当てられるため、複合企業の売上は1業種に計上されます
  • ・出典: EDINET 有価証券報告書 (金融庁) + JPX 上場銘柄一覧(33業種)/全3,676社を取得(取得日 2026-08-17。各社の数値は上表の書類管理番号でEDINETから原文を確認できます

電気業の実態(全法人ベース・2025年度)

上の集計は上場企業だけが母集団です。ここでは資本金1千万円以上の全法人を母集団とする法人企業統計調査(財務省)の数値を並べます。経済センサスが2021年調査なのに対し、こちらは四半期更新で2025年度(2025年4-6月期〜2026年1-3月期)の実績です。

1人あたり年間給与

717

万円。全法人ベース(電気業)

経常利益率

5.7%

経常利益 ÷ 売上高

労働分配の目安

3.7%

人件費計 ÷ 売上高

前年度比の給与

+4.6%

1人あたり年間給与

上場企業の平均年収と、全法人の実態の差

上場企業の中央値は827万円、 全法人ベースは717万円で、上場企業のほうが1.15高くなっています。電気業の平均年収」として紹介される数字の多くは前者です。 就職・転職や取引条件の検討では、どちらの母集団の数字かを確かめてください。

1人あたり年間給与の推移(電気業・全法人ベース)

年度1人あたり年間給与従業員数
2016年度652万円138,468
2017年度633万円130,294
2018年度671万円130,680
2019年度615万円131,679
2020年度601万円128,824
2021年度662万円130,222
2022年度648万円134,390
2023年度672万円132,273
2024年度685万円135,814
2025年度717万円136,859

この集計の限界

  • 標本調査のため業種別の値には標本誤差がある
  • 1人あたり年間給与は四半期の従業員給与を4期合計し期末従業員数で除した概算。期中の人員変動は反映していない
  • 従業員給与に役員給与は含まない(人件費計には含む)
  • 金融業・保険業(JSIC 62〜67)は調査項目の体系が異なる別表のため未収録
  • ・出典: 法人企業統計調査(財務省)財務省)/2025年度(2025年4-6月期〜2026年1-3月期)・取得日 2026-08-18

電気・ガス・熱供給・水道業の他の業種

ガス業4.6兆円
熱供給業3,248億円
水道業5,319億円

このページのデータについて

出典:
経済センサス活動調査 2016・2021 (e-Stat)総務省・経済産業省
売上高の集計基準:
売上(収入)金額(企業単位)企業に関する集計
産業分類:
JSIC 2013 (10th revision) 中分類33
政府統計コード:
2016年 0003218740 / 0003218741 / 0003219034、2021年 0004006320 / 0004006321 / 0004006330
データ取得日:
2026-08-17

金額は百万円単位の原数値を兆円・億円に換算して表示しています。統計の秘匿処理により一部の値が空欄になる場合があります。企業全体を主たる産業で分類するため、複合企業の売上は1業種に計上される。建設業・運輸業・金融業・保険業・通信業などは事業所単位では売上が調査されないため、全業種で企業単位に統一している。事業所数・従業者数・付加価値額は事業所に関する集計によります。

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