輸送用機械器具製造業の市場規模・事業所数データ
輸送用機械器具製造業の売上(収入)金額は69.6兆円(全90業種中7位)、事業所数は18,150、従業者数は1,093,041人です(総務省・経済産業省「経済センサス活動調査」2021年)。労働生産性(従業者1人あたり付加価値額)は6.9百万円、付加価値率は14.2%です。
輸送用機械器具製造業に対応する東証33業種区分「輸送用機器」の上場81社では、経常利益率の中央値は5.7%、平均年収の中央値は691万円です(金融庁 EDINET 有価証券報告書・2026年時点)。
輸送用機械器具製造業の規模(2021年)
売上(収入)金額
69.6兆円
全99業種中 7位
付加価値額
7.5兆円
事業所数
18,150
事業所
従業者数
1,093,041
人
5年間の推移(2016年 → 2021年)
| 指標 | 2016年 | 2021年 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上(収入)金額 | 73.5兆円 | 69.6兆円 | 年率 -1.1% |
| 付加価値額 | 10.7兆円 | 7.5兆円 | 年率 -6.8% |
| 事業所数 | 18,885 | 18,150 | -3.9% |
| 従業者数 | 1,083,997 | 1,093,041 | +0.8% |
売上高・付加価値額の「年率」は5年間の年平均成長率(CAGR)、事業所数・従業者数は期間全体の増減率です。
輸送用機械器具製造業の構造をデータで読む
業界構造の分析でよく問われる論点のうち、公的統計で裏付けられるものを実数で示します。 「全90業種中」は同じ指標で全業種を並べたときの順位です。
| 構造上の論点 | 指標 | この業種の値 | 全業種での位置 |
|---|---|---|---|
| 参入に必要な事業規模 | 1事業所あたり売上高 | 3,836百万円 | 7位 / 90 |
| 事業者は増えているか(参入・退出) | 事業所数の5年増減(2016→2021) | -3.9% | — |
| 売上のうち自業種で生む価値の割合 | 付加価値率(粗付加価値額÷売上高) | 14.2% | 76位 / 90 |
| 人が価値を生むか、設備が生むか | 労働生産性(従業者1人あたり付加価値額) | 6.9百万円/人 | 37位 / 90 |
| 事業所の規模 | 1事業所あたり従業者数 | 60.2人 | — |
この表が答えていないこと: 供給者・買い手の交渉力、代替品の脅威、規制の方向性、 技術変化の速度は公的統計では測れません。本サイトは推測でこれらを埋めず、 数値で確認できる範囲に限って掲載しています。
製造業のどこに価値が溜まるか
同じ大分類の業種を付加価値率(売上のうち自業種で生んだ価値の割合)で並べました。 値が低い業種は仕入・外注として他業種へ多くを渡し、高い業種は自前で価値を生んでいます。
| 業種 | 付加価値率 | 売上(収入)金額 | 労働生産性 |
|---|---|---|---|
| その他の製造業 | 28.2% | 6.8兆円 | 4.9 |
| 金属製品製造業 | 25.9% | 18.1兆円 | 5.7 |
| 生産用機械器具製造業 | 25.6% | 22.3兆円 | 7.4 |
| なめし革・同製品・毛皮製造業 | 25.4% | 4,088億円 | 3.3 |
| ゴム製品製造業 | 25.1% | 4.6兆円 | 6.5 |
| 家具・装備品製造業 | 25.0% | 3.1兆円 | 4.4 |
| プラスチック製品製造業(別掲を除く) | 24.9% | 14.4兆円 | 6.0 |
| はん用機械器具製造業 | 24.7% | 13.2兆円 | 7.2 |
| 印刷・同関連業 | 24.5% | 7.8兆円 | 4.8 |
| 電子部品・デバイス・電子回路製造業 | 24.2% | 18.6兆円 | 7.7 |
| 化学工業 | 23.7% | 39.2兆円 | 11.7 |
| 業務用機械器具製造業 | 23.4% | 11.4兆円 | 7.0 |
| 繊維工業 | 23.4% | 7.0兆円 | 3.6 |
| 窯業・土石製品製造業 | 23.4% | 9.8兆円 | 6.6 |
| 電気機械器具製造業 | 23.0% | 21.2兆円 | 6.7 |
| パルプ・紙・紙加工品製造業 | 20.3% | 8.4兆円 | 6.3 |
| 木材・木製品製造業(家具を除く) | 19.6% | 3.3兆円 | 4.9 |
| 食料品製造業 | 17.2% | 36.7兆円 | 4.0 |
| 情報通信機械器具製造業 | 17.1% | 18.1兆円 | 8.4 |
| 飲料・たばこ・飼料製造業 | 16.1% | 10.4兆円 | 7.0 |
| 鉄鋼業 | 14.9% | 15.4兆円 | 6.8 |
| 非鉄金属製造業 | 14.4% | 12.4兆円 | 9.1 |
| 輸送用機械器具製造業(このページ) | 14.2% | 69.6兆円 | 6.9 |
| 石油製品・石炭製品製造業 | 5.1% | 15.1兆円 | 14.8 |
付加価値率が低いことは非効率を意味しません。商流を通過する取引額が売上に計上される 卸売業などは構造的に低くなります。労働生産性の単位は百万円/人です。
輸送用機械器具製造業のKPIベンチマーク(上場企業)
有価証券報告書を提出している上場企業のうち、東証33業種区分「輸送用機器」に 属する81社の実額を集計しました。 中央値で示すため、少数の巨大企業に引っ張られません。
経常利益率の中央値
5.7%
経常利益 ÷ 売上高
平均年収の中央値
691
万円。有報記載の平均年間給与
売上高の中央値
1,153億円
1社あたり
平均年齢の中央値
42.4
歳
売上高上位10社
| 企業名 | 売上高 | 経常利益 | 平均年収 | 決算期 | 書類管理番号 |
|---|---|---|---|---|---|
| トヨタ自動車株式会社 | 18.3兆円 | 4.2兆円 | 1,006万円 | 2026-03-31 | S100Y8NY |
| 日産自動車株式会社 | 12.0兆円 | 11億円 | 857万円 | 2026-03-31 | S100YH2B |
| マツダ株式会社 | 4.9兆円 | 1,318億円 | 711万円 | 2026-03-31 | S100YDZ1 |
| 本田技研工業株式会社 | 4.4兆円 | 5,299億円 | 933万円 | 2026-03-31 | S100YDD9 |
| 株式会社デンソー | 3.9兆円 | 4,168億円 | 915万円 | 2026-03-31 | S100Y9T1 |
| スズキ株式会社 | 3.0兆円 | 2,844億円 | 828万円 | 2026-03-31 | S100YFG2 |
| 三菱自動車工業株式会社 | 2.9兆円 | 789億円 | 790万円 | 2026-03-31 | S100YCMC |
| 株式会社SUBARU | 2.5兆円 | 397億円 | 764万円 | 2026-03-31 | S100YFKZ |
| 株式会社アイシン | 2.5兆円 | 1,198億円 | 777万円 | 2026-03-31 | S100YAWO |
| いすゞ自動車株式会社 | 1.5兆円 | 607億円 | 838万円 | 2026-03-31 | S100YFBQ |
この2指標の業界間の位置づけは 平均年収が高い業界ランキングと 経常利益率が高い業界ランキング(いずれも東証33区分)で確認できます。
この集計の限界
- ・対象は有価証券報告書を提出する上場企業のみです。この業種の事業所は18,150、従業者は1,093,041人(経済センサス)で、 その大半は非上場の中小企業です。上場81社の数値を業界全体の平均と読まないでください
- ・東証33業種区分とJSIC中分類は目的の異なる分類であり、 「輸送用機械器具製造業」と「輸送用機器」の対応は近似です
- ・上場企業は主たる事業で1区分に割り当てられるため、複合企業の売上は1業種に計上されます
- ・出典: EDINET 有価証券報告書 (金融庁) + JPX 上場銘柄一覧(33業種)/全3,676社を取得(取得日 2026-08-17)。各社の数値は上表の書類管理番号でEDINETから原文を確認できます
輸送用機械器具製造業の実態(全法人ベース・2025年度)
上の集計は上場企業だけが母集団です。ここでは資本金1千万円以上の全法人を母集団とする法人企業統計調査(財務省)の数値を並べます。経済センサスが2021年調査なのに対し、こちらは四半期更新で2025年度(2025年4-6月期〜2026年1-3月期)の実績です。
1人あたり年間給与
554
万円。全法人ベース(輸送用機械器具製造業)
経常利益率
8.9%
経常利益 ÷ 売上高
労働分配の目安
10.7%
人件費計 ÷ 売上高
前年度比の給与
+6.3%
1人あたり年間給与
上場企業の平均年収と、全法人の実態の差
上場企業の中央値は691万円、 全法人ベースは554万円で、上場企業のほうが約1.25倍高くなっています。「輸送用機械器具製造業の平均年収」として紹介される数字の多くは前者です。 就職・転職や取引条件の検討では、どちらの母集団の数字かを確かめてください。
1人あたり年間給与の推移(輸送用機械器具製造業・全法人ベース)
| 年度 | 1人あたり年間給与 | 従業員数 |
|---|---|---|
| 2016年度 | 474万円 | 1,146,249人 |
| 2017年度 | 481万円 | 1,167,877人 |
| 2018年度 | 485万円 | 1,179,658人 |
| 2019年度 | 474万円 | 1,152,269人 |
| 2020年度 | 459万円 | 1,168,683人 |
| 2021年度 | 470万円 | 1,216,918人 |
| 2022年度 | 502万円 | 1,134,757人 |
| 2023年度 | 507万円 | 1,181,824人 |
| 2024年度 | 521万円 | 1,196,814人 |
| 2025年度 | 554万円 | 1,227,266人 |
この集計の限界
- ・標本調査のため業種別の値には標本誤差がある
- ・1人あたり年間給与は四半期の従業員給与を4期合計し期末従業員数で除した概算。期中の人員変動は反映していない
- ・従業員給与に役員給与は含まない(人件費計には含む)
- ・金融業・保険業(JSIC 62〜67)は調査項目の体系が異なる別表のため未収録
- ・出典: 法人企業統計調査(財務省)(財務省)/2025年度(2025年4-6月期〜2026年1-3月期)・取得日 2026-08-18
製造業の他の業種
このページのデータについて
- 出典:
- 経済センサス活動調査 2016・2021 (e-Stat)(総務省・経済産業省)
- 売上高の集計基準:
- 売上(収入)金額(企業単位)(企業に関する集計)
- 産業分類:
- JSIC 2013 (10th revision) 中分類31
- 政府統計コード:
- 2016年 0003218740 / 0003218741 / 0003219034、2021年 0004006320 / 0004006321 / 0004006330
- データ取得日:
- 2026-08-17
金額は百万円単位の原数値を兆円・億円に換算して表示しています。統計の秘匿処理により一部の値が空欄になる場合があります。企業全体を主たる産業で分類するため、複合企業の売上は1業種に計上される。建設業・運輸業・金融業・保険業・通信業などは事業所単位では売上が調査されないため、全業種で企業単位に統一している。事業所数・従業者数・付加価値額は事業所に関する集計によります。
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